放置自動車とはいえ他人の財産である以上、駐車場オーナーや管理会社が法律の手続きに基づかずに勝手に処分した場合、民事上の損害賠償責任や刑事責任を負う虞があります。このような放置自動車を合法的に処分するには、所有者の同意を得るか、若しくは、駐車場明け渡しの裁判をする必要があります。まず、放置自動車の所有者を調査します。私有地の放置自動車の所有者・使用者を調べる場合、陸運局の窓口で登録事項証明書の交付を請求します。放置自動車の撤去を弁護士に依頼した場合、弁護士が放置自動車の所有者・使用者を調査し、その所在を追跡し、所有者・使用者に対し、内容証明郵便で放置自動車の撤去を請求します。所有権留保車両の場合、信販会社に対しても放置自動車の撤去を請求できる場合(自動車ローンの期限の利益が喪失している場合)があります。