被害者の方が入られている自動車保険にオプションで付けることができる特約で、交通事故にあった場合の弁護士費用を保険金で払ってもらえるというものです。一般的に上限300万円という制限がありますが、その範囲内であれば自己負担ゼロ円で弁護士に依頼ができます。事故にあってしまった際は、ご自分の保険に弁護士費用特約が付いていないかどうか、まずご確認ください。

症状固定とは、傷病を治療しても完全に治らず症状が残り、一般的な治療によってはその改善がこれ以上見込めない状態になっていることをいいます。交通事故によって負ったケガの治療は、「治癒・完治」するか「症状固定」に至ることで終了します。

保険会社が症状固定を主張して治療の終了を求め、治療費の支払いを打ち切る通告をしてくることはよく見られます。しかし、治療を終了すべきかどうか（症状固定に至ったか）は医師が判断すべきことです。主治医が治療継続の必要性を認めている限り、保険会社から支払いを打ち切られたとしても、健康保険での診療に切り替え、通院を継続してください。自己負担した治療費は、後日保険会社に請求します。

後遺障害慰謝料とは、交通事故によって後遺障害を負ったことに対する慰謝料のことです。後遺障害慰謝料の金額は、基本的には、後遺障害の等級によって算出されます。裁判所・弁護士基準では1級の場合2700～3100万円、14級の場合90～100万円など、おおよその金額の目安があります。しかし、保険会社は独自の基準を用いて金額を出すため、これより低い金額で示談を提示することが多いです。この場合、弁護士に依頼することで大幅に慰謝料を増額できる可能性があります。

後遺障害による逸失利益とは、交通事故によって後遺障害を負い、その後遺障害のために行動範囲が制限されるなど、本来の労働能力を喪失したことについて、労働能力の喪失がなければ得られるはずだった利益のことをいいます。逸失利益の金額は、事故前の年収、後遺障害の程度（等級）、年齢等から算出します。

入通院慰謝料とは、交通事故のケガの治療やリハビリなどのために、医療機関への入院や通院を余儀なくされたことに対する慰謝料をいいます。入通院慰謝料の金額は、入院・通院の日数等から算出します。

交通事故の休業損害とは、交通事故のケガの治療等のために、会社を休んだり、仕事ができずに収入が減った場合の損害、交通事故により休業しなければ得られたはずの収入・損害をいいます。休業損害の金額は、事故前の収入額と休業日数から算出します。