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住宅ローンは変動か固定か、それとも?(平成25年6月12日)

 アベノミクス、黒田日銀の影響で、日本の長期金利が変動しています。

 

 そもそも長期金利とは、償還期間が長い債券などのことを指しますが、

代表的なものは新規10年物国債の金利です。固定型の住宅ローン金利は、

概ね10年物国債の金利と連動しています。

 

 住宅ローンを組む際、変動にするか固定にするか、悩まれる方も多いと

思います。変動型は、金利が低い(毎月の返済額が少なくて済む)一方、

将来の金利上昇リスクがあります。固定型は、金利が変動型よりも高い

一方、将来の金利上昇リスクに強い商品です。

 

 FPなど専門家の多くは、現在の金利が過去最低金利に近いことなどを

理由に、固定型を勧めることが多いように思います。確かに、金利の低下

余地が乏しいことを考えると、固定金利を選ぶ絶好の機会であるというの

も一理あります。

 

 他方で、少子高齢化の日本で、金利上昇の余地がどれだけあるのかとい

う指摘ももっともです。また、変動金利は短期金利に連動するため、固定型

の金利が上昇したからといって、直ちに変動型の金利が上昇するわけでは

ありません。こちらをみてもらえばわかるように、最近の長期金利上昇局面

でも短期金利は安定しています。

 

 結局のところ、将来の金利予測は不可能といえばそれまでなのですが、収入

の多い方については、変動型で組んでおいて、初期に多く繰り上げ返済をする

ことで、変動型のメリットを享受しつつ、リスクにも対応できるかと思います。

 

 なお、最近では、変動型と固定型のミックスローンのような商品も出てきて

います。

 

 ミックスローンとは、例えば、3000万円を1500万円ずつ変動と固定で

借り入れて、金利の低いときは固定型の繰上げ返済を行い、金利の高いときには

変動型を優先的に返済することで、両方のいいところを取り入れつつ、リスク管理

もある程度可能というものです。

 

 いずれにせよ、人によってリスクもさまざまですので、住宅ローンを組む際は

専門家のアドバイスを求めたほうが安心かと思います。

 

(司法書士 尾﨑政友)

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